ご挨拶

※来迎寺よりのご挨拶、HP概要説明

千葉県松戸市にある浄土宗寺院、新縁山来迎寺(しんえんざん らいこうじ)です。

※以降、ダミー文章です。文章量の目安にご覧下さい。

築300年以上を経ていた建物を解体するにあたって、新しい建物も同じように永く継承されるべく木造構法を選択し、地域に親しまれた雰囲気を残しつつも、「平成時代の和様寺院」としての意匠、空間、性能を目指しました。

本建物は、寺院本堂、客殿(広間)、庫裡(住職住居)が一体となったものです。とくに本堂部分は主に国産ヒノキ材を用いた本格的な伝統木造構法で作られていますが、細部の意匠は古来の様式にあまり拘らず、構成としても明るく開放的な内部空間としました。また一般的な飾り金物や浮彫などの装飾要素を用いないかわりに、伝統木造の柱・梁組みの複雑さそのものによって全体意匠を構成しました。照明や空調も現代的な性能を備える一方、屋根は銅板葺きとし、内外の木部には伝統古色塗料の久米蔵を塗っています。54面におよぶ襖絵は版画家の井出創太郎氏による作品です。

これまで現代性が積極的に採り入れられてこなかった伝統木造寺院建築に現代建築の技術と意匠を融合させ、平成時代に建立された寺院として後の世に伝えうる「和様」を追求しています。